ちょっと前に、断食療法が流行りました。

それで病気が良くなるならと、かなりの人が取り入れたようです。

でも栄養面でマスコミに叩かれてから、あまり騒がれなくなりました。

実際どうなの?

今回はそんな話です。


プチも含めて断食療法が何でアトピーに良いと言われているか?

単純に考えて見ましょう。

わかりますか?

食べないからですよ。

つまり、口から入るもの・体から出るものが無くなるってことです。

ピーンと来た方は、勉強していますね。

ピーンと来なかった人は、この後を読んでみてくださいね。


まず、断食でいつも叩かれる的になるのは栄養です。

確かに栄養は大事で、栄養が無くては衰弱してしまいます。

よく1日30品目なんて言われていますが、毎日取っているって人はいますか?

私は全然足りていません(笑)

良く言われていることは、数字上のこと、机の上で研究者が作ったものです。

別に病気な研究者数十人が毎日30品目を食べ続けて、統計を取って出した答えではありません。

所詮そうした方がいいと思う程度なんですよ。


大切なのは、食べるという行動と食べたものがどうなるかということです。

食べるということは、体が動きますよね。

口を動かす、胃が動く、腸が動く。

この行動は活性酸素が発生します。

食べたものは消化されて便になりますよね。

その便は出ていますか?


便が体内に残ると、悪玉菌と総称される雑菌が繁殖します。

動物性の食材は、野菜などと比べて遥かに雑菌が繁殖します。

アメリカ人は牛肉を沢山食べる人種なので、大腸が短いです。

だから足が長いんですよ。

でも日本人は大腸が長いです。

ということは、便が体内に残りやすい体なんです。


日本人の食文化が肉などの動物性食材が増えたため、雑菌が増えやすい体内になってしまっています。

断食で食べなければ、体内の便(宿便)が排出されて雑菌が減ります。

ここまでは、何となくわかりましたでしょうか?


食べたのにその分が出ないと、雑菌が繁殖して雑菌自体の害もありますが、活性酸素がやっつけようと大量に発生してくることも考えなくてはなりません。

宿便が大腸に溜まると、大腸炎などの思わぬ病気になってしまう可能性があります。


下痢や便秘を繰り返しているアトピー患者は、要チェックです。

宿便溜まってますよ?

ためるのはお金だけにしましょう。


断食をやるメリットは実際あるかと思います。

でも、ただやるだけではあまり意味がありません。

水分補給とか、断食後の食事のこととか、断食していないときは何を食べるのかとか。


安易な断食は恐らく失敗すると思いますが、きちんと考えた短期間の断食は有効だと思います。

ニワナを使えば有効な酵素を取り入れることが出来るし、ルイボスティやTXで水分補給すればSODとIgE抗体対策も。

食べるばっかりでなく悪いものは出す、良いものは取り入れる。

当たり前といえば、当たり前のことですね。

でも普段の生活で、これが乱れていたら断食でリセットする価値がありますよ。
アトピーの原因になる食べ物を除去する方法が、アトピーにおける食事療法です。

最初に、検査をすることで、アトピーの原因になる食べ物を調べることが、食事療法では大切です。


卵が原因の場合、卵を使った料理に反応するのか、卵が主体になっているのか、生卵なのかという感じで変わってくるわけです。

状況によって、除去の方法が変わるわけです。


生卵が原因の場合、火を通せばいい話というわけです。

アトピーの原因になる食べ物を見つけるためには、食事内容と症状を詳しく調べましょう。


アトピーの原因になる食べ物は、動物性のタンパク質を豊富に含んでいる栄養価の高い食べ物の場合が多いです。

卵や牛乳などのことです。


栄養価が高いので、無理に限定すると、栄養価のバランスが崩れてしまいます。

食事療法をするときは、検査をすることで、確実に食べてはいけないものを見極める必要があります。

20年あまりアトピー性皮膚炎だった私ですが、2004年夏驚くほどの悪化。同じアトピーと言ってもこんなに症状、痒み、苦痛に違いがあるのかと思いました。

私はその後、ステロイドを減らす→止めると考え薬をストップしました。
この苦痛といったらもうほんと頭がどうにかなりそうでした。痒くて痒くて眠れないのですから。眠るって大事なことだと思いました。
ステロイドを止めるために違う病気になりそうでした。

ある程度強行的にステロイドをストップしたわけですが・・・現在あれから10ヶ月近く経ちアトピーが以前のアトピーよりも症状も軽くなりつつあります。
今思えば、あんなに苦痛を伴いながら薬をストップしなくても、少しづつ減らしていけば良かったなと思っています。
もし良くなるペースがもっとゆっくりで倍の時間がかかっても、私はあの苦痛を味わうならもう少し苦痛を少なくして期間を延ばす方が体にも負担が少ないしもちろん心にもです。

痒いというのがアトピーの人でないとなかなか想像できないと思いますが、例えて言うなら・・・ヤブ蚊にかまれたらすごく痒いですよね?もう我慢なんてできないくらい。掻いて汁がでるくらい掻いてしまいませんか?
その痒みが湿疹が出ているところ全てに感じるくらいの痒みがアトピーです。
痒くて痒くてほんと何もできません。
そして、その痒みが持続するんです。蚊にかまれた痒みは掻くと少しマシになりますよね。アトピーは掻いても掻いても、痛いのに痒みは減りません。
なので、この状態でステロイドをストップすればすごく苦痛です。

落ち着いて思うこと・・・と書いたのは治ったとは思っていないからです。治ったら嬉しいけれどお肌が敏感なのは変わりがありませんし、また食べてはいけない物を食べれば湿疹が出ると思います。
なので、これまでと同じように食べ物にも気を配り、お掃除も頑張るし生活を変化させず持続してなるべく健康的な暮らしをしていこうと思います。

また、信頼できる医師に出会うことはどのような病気の場合も重要だと思います。私の場合ステロイドを止めても深い傷ができたり、出血したりまでは酷くなりませんでした。
人によっては薬を減らす、止める以前に深い傷が出来てそれこそ別の病気の危険が高い人もいます。ステロイドは止めれたけれど違う病気になったのでは意味が無いと思うので、医師と相談しながら進めていくことが良いと思います。
中学からは顔にアトピーが出てくるようになった。おでこが痒い・・・

相変わらず皮膚科には定期的に行って、ステロイドを毎日塗っていた。
夏になると当たり前のようにあせも。背中にできる。
冬になるとカサカサ。それでも体全体にアトピーが出る事は無かった。
顔、首、あとは汗が溜まる所。その位だった。
毎日顔に薬を塗っていた。とにかく悪化して汚くってしまう事がイヤでステロイドを半分予防に使っていた。←とても危険です。
顔に出てるとほんとにイヤだった。やっぱり思春期だからかな。この頃もステロイドの副作用なんて気にとめた事もない。ステロイドは自分にとって必要な薬・・・そんな感じだった。

皮膚が弱いのに保湿ということを知らなかった。病院でもステロイドを処方するばかりで保湿の指導も無いし、食べ物のことを聞かれることもなかった。
保湿も日焼け対策もせず、ただステロイドを漠然と使用していた。
お風呂上りになると顔がつっぱってくるので、ステロイドを塗って寝ていた。
今思えば、保湿をしていればあんなにステロイドは必要なかったと思う。湿疹が出た時だけ使用すればいいのだから。

シャンプーも普通のものを使用していた。髪の生え際に近い皮膚が良く痒くなった。シャンプーをもっと優しい物を使用すれば良かった。ベビー用など。


高校に入ってから運動部に入った。
クラブ活動で日焼けするとアトピーが悪化した。肌が弱いのに無知だったから日焼け止めもしないで、焼けたりすると負けてしまうのか腫れ上がった事が何度かあった。紫外線って良くないのかもしれない。本当に・・・

知らないというのはとても不幸なことだなと思う。知っていればもっとお肌のケアも工夫できただろうに。
思春期にはやっぱりぶつぶつが出ているのは気になるから、ついつい薬漬けになりやすいかもしれない。それに甘い物だって食べたいだろうし。
もし子供さんがアトピーの方は食事に気をつけて、薬を乱用しないようにしてあげた方がいい。そして、保湿と紫外線対策をするように。

一般的なことを言うと思春期になってアトピーが良くなる人もいるようです。思春期にはニキビができたり、乾燥するより脂性になる人もいるようです。私の場合、思春期になっても乾燥肌でニキビが出たことが無いです。その代わりアトピーは治りませんでした。


湿疹は掻いてしまうと更に悪化します。掻かない環境がとても大事。
どうしても掻いてしまうときは専用のミトンなどを検討されても良いかと思います。

ステロイド・・・。アトピー性皮膚炎の痒みもステロイドを塗るとほんとに良くなります。でも副作用のことが心配。
良く考えればどのような薬にも副作用はあり(例えば頭痛薬とかでも)、薬は限度を超えた使用の仕方や間違った方法で使用するのは体に悪いです。
ステロイドも塗り続けるだけでは良くないと私自身は思います。

人は体が病気で辛いとき薬を必要とすることもあるでしょう。だからステロイドも私自身否定しません。だってあの辛い痒みをずっと我慢しているのも、精神的に辛いからです。
どこで折り合いをつけるか・・・それは患者と子供なら親が医師と相談しながら、ステロイドの使用が減少するように頑張れたらいいなと思います。


ステロイドの副作用は使用している薬の種類、使用している場所、皮膚の吸収率、使用期間などによってそれぞれ違います。医師に確認してみましょう。

私自身いろいろ調べてみましたが、正直ステロイドを使用している私も副作用ってどのくらいで出るの?みんな出ているの?というのが疑問。
私の副作用についても記載しますが、同じ薬を使用していたとしても必ずしも同じように副作用が出るとは限らないようです。

情報が沢山ありすぎて良くわからないですね・・・
当然、塗り薬のみより飲み薬を使用している方が副作用は大きいと思われます。
私は過去に2度程飲み薬を使用した事がありますが、その他は塗り薬のみです。こちらに記載する副作用は一般的に言われている副作用です。


皮膚萎縮

表皮が薄くなり、静脈が透けて見えたりします。弱い力でも出血し掻き壊しやすくなります。脇の下、大腿部、わき腹などに見られます。

ステロイド潮紅

顔全体が赤くなり(赤ら顔)、赤いポツポツもできることがあります。成人に多い。

ステロイド紫斑

皮膚全体が薄くなっているので、ちょっとした刺激で内出血、黒あざのようなものができます。老人に多い。

毛細血管拡張

毛細血管が肉眼で見えるようになります。

多毛

ステロイド外用部は他と比べて毛が多くなります。小児に多い。

感染症の誘発、悪化

ステロイドは免疫力を低下させるので、擦り傷などがあるところに使用すると感染症などを併発する事があります。

副腎皮質機能低下

ステロイドは副腎皮質ホルモンなので、最強のステロイドなどを多量、長期に使用すると体内の副腎皮質が合成しなくていいと勘違いし、機能が低下します。

ステロイド緑内障

眼圧が高く、視野が損なわれ視力も低下します。緑内障を放置すると失明の危険があります。

ステロイド白内障

目のレンズの役割をしている水晶体が濁ってきます。かすんで見えたり、視力が低下します。

皮膚の潤いや角質層の柔らかさを保っているのは皮脂です。アトピー性皮膚炎の方は
もともと皮脂腺から出る脂が少なく、又最近の研究で角質層の保湿能力も低いということが
わかってきています。
「足りないものは補う」
湯上がりの肌は角質層に水分をたっぷり含んでアトピー性皮膚炎の方もしっとりすべすべしています。
しかし、30分もすると皮膚にトラブルのない方でもカサカサしてきます。
アトピー性皮膚炎の方はこの入浴後30分が最も大切な時間で保湿・保護剤をご利用されることを
おすすめします。


保湿剤の選び方

保湿効果の高い軟膏を使用し肌に潤いを保つことは非常に大切なことですが、塗ったことでベタベタ
したり、カユミを感じるようであればマイナス効果となってしまいます。
人によって日によっても、又季節によっても効果は変わります。個々の症状に応じて使い分け
できるようここで学んでください。
保湿剤は基本的に油あるいは水と油でできていますが、少しずつ含まれる成分が違います。
又保存料や香料の含まれるものも避けたいものです。
長く使うものですから、御自身で試して使い心地よいものを選んでいただきたいと思います。
医師に御相談していただくとパッチテストをして患者さんに合う保湿剤を探します。

ローション......水溶性で保湿性は高いが保湿時間が短く、時間と共にカサツキがみられるように
なります。ローションを使用される方は保護剤が必要です。

軟膏......軟膏には保湿性をもつタイプと保護の目的で作られた軟膏(油性)とあります。
例えば、ワセリンは保護剤と考えて下さい。カサツキがひどい所にワセリンだけ塗っても保湿は
出来ず保護だけで不快感やカユミが出てきます。ワセリンのような保護剤を塗る所に保湿が
必要です。保湿剤は保湿しながら保護するように作られた軟膏です。
専門医とご相談いただきお試しいただいたらいかがでしょう。

市販されている保湿剤もありますが、その際、無香料、無着色を選びましょう。

塩素がアトピーによくないといわれるゆえんは、塩素の持つ酸化作用にあります。

塩素は水と反応して塩酸と次亜塩素酸になり、この次亜塩素酸(HClO)が水道水の殺菌作用に使用されています。

酸化と言うのは、簡単に言えば十円玉が茶色になることですが、化学的にいえば、+(プラス)が増えるということです。つまりマイナスの電荷を持つ電子を物質から引き抜いてしまって皮膚でいえば、たんぱく質の構造を変化させてしまうということです。

人に対しては害があると考えられる反面、微生物の細胞膜やら細胞壁を壊して殺してしまう有益な作用(殺菌作用)も持っています。

基本的には作用機序はイソジンなどと同じですが、ClとIでは酸化力がかなり違うため、イソジンよりは強力です。

流し始めの何分かは使わないようにすればだいぶ塩素の効果は薄まりますが、夏のように最近繁殖がしやすい環境の場合は塩素濃度は一般に高く、影響も受けやすくなります。

水道水と塩素

上水(飲料水)は、
 原水―→沈殿(薬品・普通)―→ろ過(急速・緩速)―→消毒(塩素・オゾン・活性炭)
という流れを経て供給される。

◆急速ろ過法

薬品沈殿(硫酸アルミニウム、炭酸ナトリウムなど、酸化Alは×)→フロック形成→吸着ろ過
緩速ろ過の40倍の除去効果(ろ過速度が速いため
※薬品凝集沈殿・・・凝集剤(硫酸バンド)を入れて混和

◆緩速ろ過法

普通沈殿(粗い懸濁物の除去)→好気的微生物で分解→吸着ろ過
フミン質(有機物)の除去効果は低い

◆塩素消毒

塩素消毒に用いる塩素は次亜塩素酸である(殺菌効果:HClO>ClO->クロラミン(塩化アンモニウム))

 アミン + HClO → クロラミン
 フミン質 + HClO → トリハロメタン

といった反応により消毒されるが、塩素Clはトリハロメタンの形で体内に入り、活性酸素と反応して炎症起因物質として働くといわれる。

◆オゾン消毒

殺菌効果は塩素消毒より高い。不安定なので塩素消毒とあわせて行う。処理の後には活性炭処理をする。

乳酸菌について

乳酸菌という名称、EMP経路(解糖系)にて発酵という別経路に入り、乳酸を生成する嫌気性菌類の総称であり、乳酸菌といわれたらその中には実に多数の菌が属する(属の下に科があるため)ことになる。

乳酸菌は先に述べたとおり、胃酸や胆汁酸の作用や他の常在菌の作用でほぼ死滅してしまうこと、乳酸菌製品の開発には、いかに胃酸や胆汁酸で消化されずに腸まで達する製品を作るかが求められる。

乳酸菌の効果を助けるためにも、1日1リットル程度の水分の摂取、十分な睡眠時間、肉よりも魚、魚よりも野菜の食生活、よくかんで食べる、などをあわせて行うとよい。

また、乳酸菌の王道であるヨーグルトは乳糖が分解されずにアレルギーを起こす可能性などあるので乳児に対しては注意する(治療薬はミルラクト)。

以下に、乳酸菌の中でもよく知られているものを挙げる。また、乳酸菌は種類によって効能の差が大きいので選ぶ際にも注意したい。

ビフィズス菌(Bifidobacterium)

いわずと知れた腸内常在菌で、成人になるまでは最も優勢な菌として位置するが、年を重ねるごとにその数は減少していく。最近は、カルピス社が発売しているダノンBIO(高生存ビフィズス菌:BE80菌)がよくCMしてますね。

ヤクルト菌(Lactobacillus casei シロタ株)

胃酸や胆汁酸に対して抵抗性を持つ代田稔氏によって開発された菌。普段飲むヤクルトの中に入っているメジャーな菌。

KW乳酸菌(Lactobacillus paracasei KW3110)

キリンが開発した乳酸菌で、強い酸にも耐えて、特にアレルギーに対して効果のある菌ということで見出された菌だという。くわしくはキリンのページで。

LG21乳酸菌(Lactobacillus gasseri OLL2716)

明治乳業が開発した乳酸菌で、ピロリ菌に対する除菌を目的として開発された胃潰瘍患者さん用の乳酸菌

L29乳酸菌(Lactobacillus Lactobacillus acidophilus L92株)

カルピス社が開発した乳酸菌で、胃酸や胆汁酸にも強く腸まで達してその作用を示すという。

EF乳酸菌(Enterococcus faecalis)

他のどの乳酸菌にも比して免疫賦活作用が強いといわれる。その概要はTNF-αの活性化やIL-12の活性化によるものだといわれる。

その他

キムチや漬物発酵の際に活躍するラクトバチルス・プランタラムやラクトバチルス・プレビスなどもいる。

 

まず、避けられない影響として遺伝的要因が挙げられるが、これの影響は父親よりも母親の影響が大きいことがわかっている。

子宮内でもアレルゲンの感作は受けるため、母親がダニ、ハウスダストやアレルギーを起こしやすい食物をとっている場合、子宮内の胎児がそれらに対する感作を受けてしまい、ダニやハウスダスト特異的感作Th2細胞が誘導され、子宮内からでてそれらと接したときに急激に反応する可能性がある。

次に、生まれてくるときであるが、分娩様式によってアレルギーへの罹患のしやすさが大分異なるといわれている。

正常経膣分娩の場合、今まで無菌状態であった胎児は出産時に初めて母親の膣内細菌に侵されることになる。

一般に新生児では外来株よりも、母親由来の細菌株のほうが定着しやすいことから、生まれてきた新生児の腸内細菌叢は母親の腸内細菌叢や膣内細菌叢に類似することになる。

初期の細菌が残っていきやすいことを考えれば、この時点での母親の腸内細菌叢はベストの状態で望みたいところである。

一方、帝王切開分娩の場合では、こうした細菌曝露の機会はないため、腸内常在菌であるビフィズス菌などの有用菌の生着は遅延する上、アレルギー罹患率も正常分娩に比べて上昇する。

最後に母乳の影響であるが、母乳に含まれるIgA抗体が新生児の腸管免疫にかかわっていると言うことは周知の事実である。

でわアレルギーはどうかというと、ミルクではなく母乳をきちんと服用させたからと言ってそのアレルギー疾患発症率が100%下がると言うわけではないらしい。

これは、母胎にプロバイオテックスを投与することで母乳中のTGF-βの量が有意に上昇したと言う事実からもわかる通り、母乳中の菌成分組成は母親のアレルギー体質にかなり影響するためである。

アトピー性皮膚炎の増加原因は、前項で挙げた「生活習慣」「社会環境」の変化なども大きな要因になっているのではないか、とお話しました。
「子どもアトピー」だった人が成人してから、さらに、その症状が重くなったと言う話を良く聞きますが、これは、一般的な考えに基づけば、「大人になれば、体力も付き、子どもの頃より身体の抵抗力は強化される」はずですから、これの逆をいく「成人してからのアトピー悪化」は、納得するのに苦しむかもしれません。

ただ、アトピー性皮膚炎の場合、先に挙げたように、「生活習慣」「社会環境」に、その症状を大きく左右されてしまうのが、特徴です。
「成人してからのアトピーの重症化」は社会との繋がりを深くしていくと共に、より大きな「アトピー要因」に出会う可能性の高まりから起こる現象だと思います。同時に、これはアトピー改善に必要な体質変化を逃してしまい、「大人アトピー」の定着化を招く意味にもなります。

大人になって、その人なりの生活スタイルが決まっていくと、それは、習慣性となり、意識的に変化させる事が難しくなるのも、「大人アトピー」が治りにくいといわれる遠因と考えられます。
生活習慣という程ではありませんが、「出来るだけ睡眠時間は長めのとる」事や「掻きこわしの防止として、爪は常に短くしておく」などは、少しの心がけで実践できる事だと思うので、生活習慣として取り入れてみるようにして下さい。

アトピー性皮膚炎を患っている人の多くは「小児ぜんそく」や「アレルギー鼻炎」、また、最近では、花粉症などの発症率も高いと言われています。
私自身も、これら全てを経験していますが、このような「アレルギー症の連鎖」が起きてしまうのは、これらには、全て「アトピー素因」が関わり、それを有している人は、この「連鎖」を起こしやすい、という事ができるのです。

「アトピー素因」の影響を、幼少期から強く受ければ、「赤ちゃんアトピー」や「子どもアトピー」になる可能性は高く、それを、大よそ、小学校を卒業する頃までに改善できなければ、成人まで持ち越して、「大人アトピー」になってしまいます。
それとは、逆に、「アトピー素因」を持ちながら、幼少期には比較的、健康に過ごし、自分自身がアトピー性皮膚炎になる可能性があるなど微塵も思わず、しかし、成人し、歳を重ねると共に、アトピーを発症する「大人アトピー」の人もいます。
また、幼少期にアトピーは発症しなかったものの、先に挙げたような「小児ぜんそく」や「鼻炎」に悩まされ続けた挙句、成人すると共に「大人アトピー」の仲間入りをしてしまう「中間型」も存在します。

成人してからの「突然型」や「中間型」の人がアトピー性皮膚炎を発症する切っかけになるのは、大抵が、虫に刺された時の、ちょっとした「かぶれ」「炎症」や、冬場の「カサカサ肌」に少し痒みを感じ掻いてしまった、といった、ほんの些細なものが多いようです。
この些細な切っかけを上手くケアできれば、最悪の場合、一生付き合わなければならない、アトピー性皮膚炎を発症させずに済むのです。もし、今現在、そのような、「ちょっとした炎症」が気になり、このページを読んでいる人がいれば、慎重に、十分なケアをするようにして下さい。

ステロイドは危ないのか

 ステロイドは、副腎皮質ホルモンといい、もともと体内でつくられるホルモンの一つです。健康体なら使わなくてもいいものです。しかし、特別な身体状況になった場合は、この薬は福音となります。副腎皮質の機能不全、膠原病、自己免疫疾患によるものなどに有効です。さらには、臓器移植の際の免疫抑制剤としても欠かせないものです。
 しかし、ある場合にはこのステロイドの作用が、体に悪い作用を及ぼしてしまうことがあります。免疫をおさえることがステロイドの主作用ですが感染をともなう皮膚炎にステロイドを使用すると、悪化してしまうことがあります。一つの薬には「主作用」と「副作用」という固定したものがあるわけではなく、その症状に求められている作用が「主作用」であり、、求めれれていない作用がでてしまうことが「副作用」というわけです。
 薬を使うにあたって何より大切なのは、その「さじ加減」です。どんな薬でも使い方を誤れば毒となります。その「さじ加減の下手さ」を、薬そのものが悪であると考えてしまうのは違うことだと思います。
 皮膚の同じ部分に繰り返しステロイド外用薬を使うと、その部分の皮膚が薄くなってしまう、毛細血管がひらいて浮き出てくる、毛深くなる、ニキビがでるなどの副作用があります。
 アトピー性皮膚炎が難治化してくると、しだいにステロイド剤の効きが悪くなり、強い薬に変えていかなければ治らなくなるという悪循環になります。皮膚が赤黒くなる、色素沈着を起こすといった症状が出てくることもあります。
 また、ステロイド剤そのものがアレルギー反応をひきおこすこともあります。
 こうなるのは使い方が悪いのです。ステロイド剤は、アトピー性皮膚炎の中心的症状である、かゆみをとる、炎症を抑えるといった作用にきわめて速効性のある薬ですがあくまでも「対症療法」の薬です。原因のおおもとを断つ作用があるわけではなく、表面に出てきた「症状」を抑える作用があるだけなのです。

 ステロイド剤で症状を断つだけでは、アトピー性皮膚炎は完治したとはいえません。
 完治させるには、対症療法で症状を抑えている間に、アトピー性皮膚炎の原因となっている生活習慣を、あらためていく必要があるのです。
 
アトピー性皮膚炎の患者はかゆみに悩まされるので、イライラや気分がすぐれないなどの精神的ストレスを感じている人が多く、なかには学校や職場を休みがちになるなど、社会生活に影響が及ぶケースもある。

■アトピー性皮膚炎の診断基準
「アトピー性皮膚炎」の診断基準は、厚生労働省や日本皮膚科学会が作成した治療ガイドラインによって決められている。次の3項目に当てはまる場合、症状の軽い、重いにかかわらず、アトピー性皮膚炎と診断される。

1.かゆみがある

2・湿疹と症状の現れる部位に特徴がある

アトピー性皮膚炎の湿疹は、左右対称に現れるのが特徴で、年代により、アトピー症状の現れる部位が異なる。
乳児:主に顔や頭にできるが悪化すると、胸や背中、手足にも広がることがある。
子供:首周囲や、肘の内側、膝の裏側など関節の内側にできることが多い。
成人:顔や首、胸や背中など、手でかきやすい部位に、症状の重いアトピー湿疹が多い。

3.湿疹の慢性化

湿疹が慢性化し、改善と悪化を繰り返す。乳児では2ヵ月以上、子供や大人では6ヵ月以上が目安となる。
アトピー性皮膚炎は、強いかゆみによって炎症部分を掻いてしまい、皮膚を傷つけてバリア機能が低下ので、少しの刺激でも敏感になりさらに掻くことにより症状が悪化していくという悪循環が起こる。アトピー性皮膚炎の悪化原因としては、当然のことながらアレルギーの原因となる食物やハウスダスト、ダニなどの原因物質を排除することが必要だが、それ以外にも悪化の原因がある。

◇アトピー性皮膚炎の悪化原因ー夏には、体温上昇や汗の刺激による悪化が見られる。肌を清潔に保つために、シャワーなどで汗や汚れを流すように心がけることが大切である。

◇アトピー性皮膚炎の悪化原因ー冬場には、空気の乾燥による悪化が見られる。
ドライスキン(アトピー性皮膚炎の方の乾燥肌)は、アトピー性皮膚炎の方に見られる特徴であり、空気の乾燥から、肌を守ることが重要となる。

◇アトピー性皮膚炎の悪化原因ー近年、スギ花粉の飛散の時期に、症状が悪化する方が増えている。肌のバリア機能が落ちた部位に、アレルゲンとなる花粉が付着するために起こると
考えられている。空気清浄機などの利用や、帰宅後、玄関先などで洋服などを叩き、室内に花粉を入れない工夫も必要となる。

◇アトピー性皮膚炎の悪化原因ー自律神経が乱れる季節の変わり目にも要注意。
毎年、アトピー症状が悪化す時期の記録をとり、生活に気をつけることが必要である。

上記の他、ゴワゴワした衣服、シャンプー、石鹸など皮膚に刺激の強いもの、睡眠不足などの不規則な生活、温度の変化、日光、ストレス、また、ステロイド外用剤を長期または大量に使用(その副作用により皮膚の免疫力を弱めて症状を悪化させる)などが、アトピー性皮膚炎の悪化原因としてあげられる。

私の娘は、もうすぐ小学3年生になります。

生まれてから、乳児湿疹がひどくて、顔、お腹、背中、ひじやひざの裏が、いつも赤く、カサカサ、じくじく、していました。

よほど痒いらしく、いつも思いきり掻いているので、酷い引っ掻き傷があちこちにあり、血や汁が出ていました。

赤ちゃんに、よく見られる症状だから気にしなくてもいいよ、という周りの声に安心し、今だけの辛抱だと思い、あまり気にしないようにしていました。

生後4ヶ月になったころ、あまりにも長く続く湿疹に、不安と苛立ちを感じ、病院へ連れて行きました。

病院で診察してもらうと、アトピー性皮膚炎だと言われました。私はアトピー性皮膚炎という病気を知らなかったので、事の重大さが理解できませんでした。

どうすれば治るのか先生に聞きました。すると先生は、抗アレルギーの飲み薬と、ステロイドの塗り薬を出すので、様子を見てください。といいました。

私は、家に帰ると、抗アレルギーの薬を飲ませ、ステロイドの薬を塗りまくりました。

一週間ほどで、あの酷かったカサカサ、じくじくの肌がキレイになったのです。

私は嬉しくなり、もっと早く、この塗り薬を塗ってあげればよかったと後悔しました。

肌の状態が良くなったので、ステロイドを塗ることをやめました。すると、あっというまに、以前のように血と汁だらけの肌へ戻ってしまったのです。

戻ったというのでしょうか。。。更に悪化したようでした。

私は、ステロイドに疑問を持つこともなく、また我が子の肌に塗りました。良くなるように祈りながら。。。

そんな、ステロイド漬けの中で、娘の肌がさらに変な状態になっていることに気付きました。

一歳にもならない赤ちゃんの肌。本来ならモチモチプルプルの肌が当たり前でしょう。

けれど、娘の肌は、赤ちゃんの肌と思えないほど、象のように硬く、ザラザラとした不自然な肌になってしまっていたのです。

私はアトピー性皮膚炎について調べ、いろいろ良いといわれることを試してみましたが、思ったような効果が感じられずにいました。

そんなとき、一人の先生との出会いのおかげで、アトピー性皮膚炎を自分で治す、画期的な治療法と出会えたのです。

その方法とは、アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギーの原因は、お腹の異常ということです。

私たち家族が体験してきたことと、アレルギーが、なぜお腹に関係があるのかを詳しく解説してありますので、ゆっくりとご覧くださいね。

Aさんは、幼少期からアトピーでつらい思いをしてきました。

まず、その「かゆみ」で眠れない。かきむしりたいけれど、かいてはいけないと母親に言われていたため、手でたたいて、「かゆみ」と闘っていました。それでも、子どもの我慢はそんなに続きません。結局、かき壊してしまうのです。

そのかき壊しを見た学校の友達からは「A君は汚い!」と、いじめを受けていました。本人はとても悲しい想いをしたといいます。自分では、どうにもできないのですから。

Aさんのアトピーは、暑い季節になるとひどくなりました。暑くて汗をかくと「あせも」と「アトピー」が重なり、かゆみは増すばかり。東京の蒸し暑い夜は、かゆみとの闘いで、なかなか眠ることができませんでした。

ステロイドが止められない

Aさんのアトピーは、大人になるにつれて軽くなっていきましたが、今でもステロイドの塗り薬を薬局で購入し、使っているそうです。ストレスが溜まったり、生活が不規則になると、全身が、かさぶただらけになります。

つらい時は、ひとまず、即効性のあるステロイドを使用するとのことです。ステロイドの長期使用は身体に悪いことは、分かっているので、頓服的に使っています。

Aさんの体験談を聞いて

Aさんの体験談を聞いて、まず思ったことは、早急に医師の診察を受けたほうがよい、ということです。

Aさんは、ステロイドを自己判断で使用しています。今のステロイド剤が、Aさんの症状にあっているかどうかを、医師に相談したほうが、これからのAさんの回復の助けになるはずです。

有馬温泉病院での難治性成人型のアトピー性皮膚炎の治療経験で最も驚いたことは温泉療法の効果のすばらしさです。新聞に報道されたためもあり、数十人の患者さんが来られました。皮膚科の専門の先生の治療をあちこちで受けられた方々で重症の方が多いでした。しかし、殆どの方がとても良くなられ、退院されてからも良い状態が続いておられる方が多いのには驚きました。

何故、有馬温泉病院でのアトピー治療はこれほど効果があったのでしょうか。

私は、温泉の特別な成分の効果とは考えていません。
有馬温泉病院には何種類もの温泉が引いてあり、患者さんによって「私は金泉が効く」「私は銀泉が効く」とバラバラで,何十人もの患者さんが治っていかれる様子を診ていますと、温泉の中の特別な成分というよりも,「一生懸命に温泉に入浴されること」が重要だと考えられました。アトピーの温泉療法を専門になさってきた他の先生方のご意見もそういう方が多いです。水道水での入浴もほとんど同じ効果があるのですが、温泉でないと日に何回も入浴する気が皆さん起こらないようです。だから温泉地での湯治が効くのだというのが私の考えです。

 有馬温泉病院では「アトピーに良い食事」が給食として出ていたのも幸いしたようです。
もともと老人病院で高野豆腐の煮付けなど,丁度大正時代の日本食を中心とした大変あっさりとした食事が出ていました。その上,合成保存料などは嫌がられ出汁も昆布や鰹節などを使って朝早くから用意し、昼食がうどんの日などは病棟回診のときには1階の食堂からもうプンプン良い臭いが4階にまで臭ってきたものでした。こういった入院食も有馬温泉病院でアトピーの患者さんたちの治りが良かった理由の一つでしょう。もちろん、都会から離れた裏六甲の山林に囲まれた素晴らしい環境も良かったと思います。ストレスなどは一度に吹き飛んでしまう最高の立地条件でした。

住環境
 アトピー性皮膚炎の湿疹の原因となる代表的なアレルゲンはイエダニの糞や死骸に含まれる
成分です。住環境の変化のため、ダニは20~30年前の3倍になっています。
家の中のダニをいかにして少なくするか、知恵をしぼらなくてはいけません。
ダニは湿気を好むので、なるべく窓を開けて部屋に風を通し、換気をよくすることが大切です。
冷暖房器具を使う季節は、換気がおろそかになりがちですから注意しましょう。
 ダニはカーペットや畳の中に生息しているので、部屋の床材はフローリングが好ましいといえます。
ハウスダストの中にもダニはいるので、こまめに、丁寧に掃除することも必要です。
 掃除機に吸い込まれると、ダニはたいてい死滅しますが、掃除機からの排気の中には死骸や
糞が含まれています。ですから、窓を開けて掃除しないと、せっかくの掃除もアレルゲンをまき散らすだけに
なりかねません。
 布団や毛布の中にもダニはたくさんいます。寝具にはダニのえさになるフケや垢が多く、
ダニが生息しやすいのですが、60℃の熱に1時間あてると死滅します。布団や毛布は毎日、
天日干しにするか布団乾燥機を用い、その後、布団全体に掃除機をかけて、ダニの死骸や糞を
除きます。
 なお、布団は木綿地、中は木綿綿にし、布団カバーや枕カバーはダニを通しにくい布目の細かい
綿製品を用います。ぬいぐるみ、布張りのソファ、座布団の中からも、たくさんのダニが見つかります。
ぬぐるみや座布団も、日光に干した後、掃除機をかけてダニ退治してください。ソファは合成皮革の
ものなら大丈夫です。
 ダニやカビなどのアレルゲンを取り除く空気清浄機も市販されているので、これを利用することも
考えてみましょう。
 犬、猫、小鳥などのペットは、毛や唾液がアレルゲンとなりますから、アトピー性皮膚炎の
患者のいる家では、飼わないほうがよいでしょう。
 フローリングは毎日掃除機をかけ、ぞうきんがけをすれば、ダニは生息できなくなります。
室内のダニが1㎡当たり100匹以下になれば、アトピー性皮膚炎の発症がなくなるという
実験結果もあります。
食事
 食物アレルギーがない場合は、栄養のバランスを考えた食事をとれば、それで十分です。
同じものばかり食べつづけるとアレルギーを起こすケースがあるという指摘もありますから、
できるだけいろいろな食品をとるように心がけてください。
 食物アレルギーがある場合は、医師の指導に従って、除去食療法に取り組む必要があります。
栄養面でのバランスが失われないように、かわりの食品を確保しなければいけません。
ただし、症状の程度によっては、あまり神経質に考えないほうがよい場合もあります。
 αリノレン酸を含むシソ油や海藻、大根、EPAを含むアジ、サバなど青魚を積極的に食べるのも
よいでしょう。EPAは炎症を起こす化学物質のロイコトリエンが細胞から遊離するのを抑制し、
αリノレン酸はからだの中でEPAをつくるので、同じ効果があります。この際、植物油や動物質の
脂を少なくすると、より効果的といわれています。
特に良いとされる食べ物は、イワシ、さんま等の青魚類、ヨーグルトなどの乳製品、キノコ類などです。
 反対に、肉類には、ロイコトリエンのもとになるアラキドン酸が多く含まれるので、
あまりたくさん食べないほうがよいでしょう。砂糖の多いお菓子類、ジュースなどもほどほどにしましょう。
砂糖をたくさんとると、消化管の中でカンジタなどのカビ類(真菌)が増殖し、この結果、アレルゲンが
吸収されやすくなってしまいます。また体内のカルシウムを排出させてしまい、より過敏症になります。
 大人では、酒、タバコ、コーヒーなど刺激の強いものもひかえめにします。
・スキンケア
 子どものアトピー性皮膚炎は、多くの場合、思春期までに自然に治りますが、不可欠なのがスキンケアです。
スキンケアを怠ると、治るはずのものが治らず、大人になってもアトピー性皮膚炎を引きずることになりかねません。
 スキンケアの基本は、肌を清潔に保つことです。薬で症状が治まったら、汚れた皮膚を清潔にし、
乾燥している肌には水分を与え、ジクジクする湿疹には乾燥させるスキンケアで、健康な
皮膚を保ちます。
 アトピー性皮膚炎では、汗や汚れが炎症を悪化させ、かゆみがひどくなります。
毎日入浴し、汗や汚れをきちんと落とし、その後に、十分なスキンケアをします。
 1日1回出来れば低刺激の石鹸(普通のものでも結構です)で皮膚を洗いましょう。
石鹸を十分い泡立てて、泡で皮膚をさするように洗い、石鹸の成分が皮膚に残らないように、
洗い流す必要があります。洗うときは、皮膚を強くこすりすぎないように気をつけます。
タオルも刺激の少ないものを使ったほうがよいでしょう。
シャンプーやリンスも出来れば低刺激なものが理想ですが、よくすすげば、普通のものでも結構です。
 髪の生え際などに炎症の出やすい人は、低刺激のシャンプーを使用してください。
入浴後は、乾いた清潔なタオルで皮膚の表面の水分を軽くたたいてふきとり、失われた皮脂や
セラミドを補うために、保湿クリーム、保湿ローション、オリーブオイル、ベビーオイル、ツバキ油などを
利用して、乾燥しないように注意しましょう。皮膚に湿気がある入浴後15分以内に塗ることが
大切です。使用した部分がかぶれる(赤くなる)接触皮膚炎を起こし、症状が悪化するようなら、
保湿剤が皮膚に合っていないので使用を中止し、別の種類を使います。
保湿成分が入った入浴剤や漢方薬を使って入浴する治療法もあります。
薬による治療
ステロイド剤は炎症のみに少量を使用
 アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚疾患を抑える薬物療法、ドライスキンに対処するスキンケア、
アレルギーに対する環境整備によるダニ駆除の三つが基本です。
 根本的な治療には、スキンケアと体質改善、ダニ駆除による原因除去が必要ですが、皮膚に出ている
湿疹は、放置するとさらに悪化する可能性があります。まず、薬によって皮膚症状を軽くし、その後に、
長い時間がかかるドライスキンの手当てや体質改善を行います。
 薬剤は症状として現れる湿疹を軽くする対症療法として使います。炎症を抑える為にはステロイド剤による
外用療法を、湿疹にともなう強いかゆみには抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤による内服療法を行います。
[外用薬]
 アトピー性皮膚炎の治療では、塗り薬としてステロイド剤を用いますが、この薬に拒絶反応を示す人も
結構います。ステロイドは体内でつくられる副腎皮質ホルモンの一種で副腎皮質ホルモン剤と
よばれることから、ホルモン剤の投与は肝臓などの内臓に悪い影響を及ぼすのではないかと
考えられているからです。
 ステロイド剤に副作用があることは、広く知られています。副作用としては、紅斑、発疹など
アトピー性皮膚炎の症状がかえって悪化したり、皮膚の感染症にかかりやすくなったり、
白内障や緑内障になりやすくなることがあげられます。
 私の個人的な感想にもなりますが、これまでの傾向として、病院側もアトピー性皮膚炎とまぎらわしい湿疹との
鑑別をきちんと行わないで診断が下され、安易にステロイド剤を処方し、患者側もステロイド剤に
頼りきって、スキンケアや体質改善、原因除去などを行わずに使われてきたことが
混乱の原因と思います。
 しかし、強いかゆみのために皮膚をかきむしり、湿疹をどんどん悪化させるという悪循環を
断ち切る為には、ステロイド剤以上に効果の認められる薬はないとされます。
 ステロイド剤は、皮膚に塗って使う外用薬として処方されるのが普通ですが、症状が全身に出て、
きわめて重い状態のとき、まれに短期間、内服薬として使われることもあります。
 外用薬の場合は内服薬と違って、からだの内部まで影響を及ぼすことはありません。
皮膚科の専門医の指導のもとで、長期に広い範囲に外用しないよう注意すれば、副作用は
ほとんど心配ないといわれます。
 ステロイド剤は、乳児では大人より薬の吸収率が高く、また顔や首など皮膚の柔らかい患部は
手のひらや足の裏など角質層が厚い部分より吸収がよいとされることもあり、湿疹のある場所や程度、
年齢によって使い分けるのが普通です。
 使用されるステロイド剤は、作用の強さによってウイーク(弱)からストロンゲスト(最強)までの
5段階に分かれています。乳幼児では、効力がウイーク、マイルド、ストロングまでの外用薬で、
ほとんどの炎症は軽くなるとされ、この中から、症状や程度に応じて2種類以上の薬を選択して使います。
 また、外用薬にはステロイドを溶かし込む基剤によって、軟膏、クリーム、ローション、スプレー、テープ剤
などがあります。
 軟膏は刺激が少なく、どのような病変でも使われますが、少しべとつくのが難点です。
クリームはやや刺激性があり、浸潤した病変には向きません。
ローションは頭部の湿疹に主に使われます。
皮膚に貼るテープ剤は密封することにより、薬剤の皮膚からの吸収が増すので、手足の亀裂性の
病変に適しています。乳幼児によく使われるのは刺激が少ない軟膏やクリームです。
軟膏が一般的ですが、夏は軟膏のベースになっているワセリンの脂分がべとつくので、クリームのほうが
使いやすいとされています。
 医師や薬剤師には、朝、忙しくて薬を塗る時間がないとか日中は保育園で過ごすなどの生活の状況や、
神経質でよく泣くので薬が落ちやすいといった、子どもの性格を話しておくと、治療に取り組みやすい
薬を考慮してもらえるでしょう。
 軟膏やクリームは石鹸を使って皮膚を清潔にしてから使います。途中で塗りなおすときは、
水洗いをして汚れを落としたうえで使います。昼間などに塗る必要がある場合には、清浄綿で軽く拭いてから
塗ります。塗ったときにかすかに光る程度の少量を使用し、湿疹部分にすりこまないで表面に軽く塗ります。
塗る範囲が狭いときは指先で十分ですが、範囲が広い場合には塗り残しがないように手のひらを使います。
湿疹があちこちに離れているケースでは、正常な皮膚に薬がつかないようにしましょう。
 薬の効果は塗る回数によって違ってきます。汗などで落ちやすいので、少量を最低でも朝晩2回、
できたら1日3回、こまめに塗ることが大切です。水遊びをしたり、汗をかいたり、大泣きした後などは、
必ず薬を塗りなおします。
 ステロイド剤による治療は段階を追って行い、一般には症状がひどいときは効力の強い薬を
1~2週間くらい短期間使い、症状が軽くなったら効力の弱い薬に替えていきます。
炎症が治まったら使用を中止し、次いでワセリン、亜鉛華軟膏、親水軟膏、オリーブ油などの保湿剤を
用いて皮膚の乾燥を防ぎます。
 アトピー性皮膚炎は症状をみながら治療方法を変える必要があります。
定期的に診察を受けて、ステロイド剤の使用は医師や薬剤師と話し合って決めましょう。
勝手に薬をやめたり、量を減らしてはいけません。中途半端な薬の使用によって症状がなかなかとれなかったり、
治ってもまたすぐに再発すれば、薬の使用が長期に及び、結果的に薬の量が増え、皮膚が赤くなったり、
萎縮するといった副作用の危険にさらされます。
 短期間薬をきちんと使って治し、早く薬から脱することが重要です。
アトピー性皮膚炎の患者は、皮膚に炎症を起こしている為、皮膚が本来もっている
バリアー機能が低下しています。そこでダニなどのアレルゲンが簡単に侵入してしまい、
ますます症状を悪化させてしまうという悪循環に陥っているのです。
 ステロイド剤は、皮膚の炎症を抑える強い働きがあるので、皮膚の症状は比較的短期間で、
いったんよくなります。最近は、副作用のことを考え、この時点でステロイド剤をやめるように勧める
医師、薬剤師も多いようです。
 ここで大切なのは、アレルゲンをきちんと特定し、生活環境から排除すること、スキンケア、
体質改善を怠らないことです。これをおろそかにすると、アトピー性皮膚炎が再発してしまいます。
また、ステロイド剤は、アトピー性皮膚炎の原因に対して効果があるのではなく、
あくまでも皮膚症状をよくするためにすぎません。対症療法のひとつですから、塗っただけでは
完治しないことを認識しておく必要があります。
 なお、ステロイド剤がどうしても使用できないというケースでは、非ステロイド性抗炎症薬を用います。
しかし、ステロイド剤に比べて効力は低下し、重症の湿疹にはあまり効果がないとされます。
治りが悪いために長期に使えば、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こすなど副作用も現れます。
 湿疹の状態、それが慢性的なものかどうか、遺伝的なアレルギーをもつ家系かどうか、ぜんそくなどの
アレルギー性疾患などにかかったことがあるかどうか、などを総合的に考えて、アトピー性皮膚炎を疑います。
 次に血液検査を行い、好酸球、IgE(免疫グロブリンE)抗体などを調べます。好酸球は白血球の一種ですが、
患者の多くは、好酸球が増えています。
 IgE抗体は、アレルゲンの侵入に対抗してつくられ、アレルゲンと反応して、免疫機構がアレルゲンを排除しやすくする
働きをしています。アトピー性皮膚炎の患者のほとんどは、血液中に含まれるIgE抗体の総量が多くなっています。
 ダニ、卵、牛乳といった特定のアレルゲンに対して、IgE抗体がどれだけあるかを調べて、何がアレルゲンと
なっているかを判定する方法もあります。
 ただし、血液検査は必ずしも症状と一致しないケースがあるので、これだけでは診断できません。
皮膚に少量のアレルゲンを入れてアレルギー反応を起こすかどうか調べるテストもあります。
このときは、まず、腕や背中の皮膚に針で浅い傷をつけ、そこにアレルゲンのエキスをたらす、
プリックテストやスクラッチテストを行います。

「いたみ」や「かゆみ」は大切な皮膚感覚ひふかんかくの1つです。興味深きょうみぶかいことに、「いたみ」は皮膚だけでなく体内でも感じますが、「かゆみ」は体内の臓器ぞうきでは感じません。胃がいたいということはあっても、胃がかゆいと感じることはありません。

皮膚に分布ぶんぷしているかゆみ神経しんけいは、体の表面近くまでびています。皮膚炎ひふえんが起きると、皮膚から神経を成長させる物質ぶっしつがたくさん分泌ぶんぴつされ、神経線維せんいがたくさん伸びてかゆみを強く感じるようになると考えられています。

かゆみを引き起こす物質としてヒスタミンが有名ですが、その他にもいろいろな物質がかゆみを引き起こすことがわかっています。皮膚炎が起きると、皮膚に存在そんざいする肥満細胞ひまんさいぼうという細胞からヒスタミンやその他のかゆみ物質がたくさん分泌されます。かゆみ神経にはヒスタミンと結合する受容体じゅようたいという場所があり、ヒスタミンがその受容体に結合すると、かゆいと感じるのです。

 

ステロイド剤には強力な消炎作用がありますから、みるみる痒みはおさまり、湿疹も消えていくことでしょう。はじめは魔法の薬だと感じるかもしれません。

しかし、しばらくすると、また痒みや湿疹におそわれる。しだいに最初に処方されたステロイド剤では、効き目が弱くなってくるので、しかたなくもう一段強いレベルのステロイド剤に切り替える。

このように痒みの症状とステロイド剤による対症療法が繰返されるなか、次第に湿疹の範囲もひろがり、段階的に強いレベルのステロイド剤が使われるようになる。

 

アトピー治療に効果があるとして、貴陽石が話題になっています。

貴陽石とは、群馬長石御座入鉱山で採れる天然鉱石で、約6500万年前の地殻変動に伴う高温熱水作用によって形作られたといわれています。

貴陽石は、自然界の高エネルギーを一点に凝縮した天然鉱物で、今まで知られていた鉱石には考えられないほど強力なマイナスイオンと遠赤外線を発生するのが特徴です。

貴陽石から発生するマイナスイオンの量は20,000個/cc以上。また、血行を盛んにする遠赤外線量は自然界における最高レベルなんだそうです。

 


生後5ヶ月の乳児

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、大きい子どもや大人にくらべて、 食物アレルギーが関係する率が高いのが特徴です。まず、あなたの赤ちゃんの アトピー性皮膚炎に食物アレルギーが関係しているかどうかを、医療機関で きちんと調べてもらって下さい。検査は、血液を採ったり皮膚テストをして、 食物に反応してアレルギーを起こす抗体(アイジーイー抗体;IgE抗体)があるか どうかを調べます。もし、特定の食物に反応するIgE抗体が見つかれば、実際に、 その食物をやめてみて皮膚炎が良くなるかどうか、食べると悪化するかどうかを 調べ、本当にその食物が原因かどうかをはっきりさせます。

血液検査や皮膚テストが陽性にでる食物でも、食べた時に何も起こらなければ、 原因ではありません。逆に、血液検査や皮膚テストで陽性にでなくても、食べた ときに明らかに症状が出る場合は、その食物が原因と考えられます。しかし、 食べると悪化するかどうかの試験は、強いアレルギー症状が出るおそれのある ときは危険なため、省略されることがあります。

もし、特定の食物がアトピー性皮膚炎に関係している場合は、その食物を食べ ないようにします。母乳を飲ませている場合には、お母さんにもその食物を食べる のをやめていただくことがあります。これは、お母さんが食べた食物の成分が母乳 中に出てくるため、結果的に赤ちゃんがその食物を食べたことと同じになるからで す。

一方、赤ちゃんの時に食物アレルギーがあっても、2~3歳頃には良くなることが 多いので、いつまでも食物除去を続けることは必要がないことがあります。
信頼できる医師に、いつまで除去を続ける必要があるのか、よく相談して下さい。 特定の食物に対してアレルギーがあっても、生で食べるとアレルギーを出るが、 よく加熱してから食べれば大丈夫なこともありますので、調理法などを工夫して、 食べられる方法があれば食べさせましょう。

多くの食物に対するアレルギーがあって、その症状も強いため、多くの食物が 食べられない場合には、カロリー不足や栄養素のバランスが乱れることのない よう、必ず医師や栄養士さんの指導を受けて、害のない除去食をしてください。

赤ちゃんアトピーは体質的な問題も大きい

前項では季節による「気温」や「湿度」によってアトピー性皮膚炎の症状は変化する事をお話しましたが、同じ事が「年齢」についてもいえます。

アトピーは年齢によって、その発症パターンや患部箇所に変化が現れます。小さな頃には症状の見られなかった「顔」「背中」に成人になると共にアトピーが現れたり、その逆、成人になり「顔」にアトピーが現れ始めると、子どもの頃、酷かった「ヒザ裏」の症状はあまり見られなくなるなどのケースは良く聞かれます。

乳幼児期に現れるアトピー性皮膚炎を「赤ちゃんアトピー」などと呼び、小さいお子さんを持つお母さんにとっては大きな関心事のひとつであると思います。「赤ちゃんアトピー」が良く現れる箇所としては「顔」や「耳の付け根」などが挙げられ、「耳の付け根」の症状は、その特徴から、特に「耳切れ」などとも呼ばれています。

「赤ちゃんアトピー」の原因としては当然、「食物アレルギー」「ハウスダスト・ダニアレルギー」などが考えられますが、良く言われるようにアトピー性皮膚炎を引き起こす「アレルギー素因」はその人、個人の体質に関わり、一概に特定はできないものです。

ただ、赤ちゃんのアトピーの発症率を低下させる手段として、お母さんが妊娠中に「卵」「牛乳」などのタンパク質、いわゆる「アレルゲン」に成りえる食物を制限する方法は、有効であるといった調査があります。

薬物以外の治療

アレルゲンの除去
「ダニ」・「ハウスダスト」がアレルゲンとなっている場合が多く、実際に他の疾患の治療でホコリのない無菌室に入った際に劇的に改善することは良く知られている。部屋のホコリ掃除や換気をこまめに行い、寝具を日光に干す頻度を増やす。多くの患者では多種類のアレルゲンが関与し、また完全にダニなどを除去することも難しいため必ずしも効果があるとは限らないが、著効例も報告されている

愛玩動物の皮屑も主要なアレルゲンの一つであり、さらに飼育管理によってはダニの原因にもなっているため、基本的には飼わないのが無難である。ただし心情的に動物を手放すのが難しい場合もあり、患者の家族環境の問題でもあるため、慎重な態度をとる医師も多い。段階的に、まず医療機関でRAST法などの血液検査を行い、患者の症状の原因となっているかを調べ、また実際に飼育している動物との接触で症状が悪化するかを調べ、原因であることを確定してはじめて除去を行うという指導もある。


食事制限
アトピー性皮膚炎の原因が、明らかに食物アレルギーが原因または悪化要因となっている場合には、食事制限が必要となる。一時期には厳密な食事制限が実施されたが、成長に伴い食物の影響は低くなるケースが多いことと、厳格な食事制限の結果子供の一部に成長障害が起きることが多々みられるようになったという理由で、以前よりは比較的穏やかな方法がとられるようになった。そのため管理栄養士などともよく相談して慎重に行う必要がある。
アトピーの治療というより食物アレルギーの治療である。食事制限により、皮膚の炎症を直接、抑えるものではないので注意が必要である。
血液中のIgE抗体が、どのアレルゲンに反応するかを調べるRAST法では、総IgEが高い場合、多数種の抗原に対して陽性となる傾向があるが、それは実際の症状と相関しない場合があることがわかっている。食事制限の方針を決める際には、パッチテスト、少量を試験的に摂取するなどの実際のアレルギー反応を見る方法で判断したほうがよい。
また乳児に対しては、時期尚早な離乳食への移行や、同一の食品を連続して摂取させるなどの、食物アレルギーを誘発する行為は避けるべきである。

石鹸の工夫
過剰に皮脂を奪う石鹸は避けたほうがよいが、その一方、十分に皮脂が洗い流されないとかゆみや菌の繁殖によってかえって症状を増悪させる場合もある。皮膚科の専門医によっては、オリーブ石鹸などの無添加かつ低刺激性石鹸の使用を薦める場合があるが、「アトピー患者向け」として推奨されるものや高価な「敏感肌用石鹸」が必ずしもすべての患者に合うわけではない。実際に試すなどして、個個人にあった製品を選択する必要がある。

また一部の症例では頭皮の病変部に真菌が生息していることが報告[17]されており、これにより抗真菌剤を配合したシャンプーを薦める医師もいる。頭皮から上半身にかけての症状は、シャンプーやリンスなどによる接触性皮膚炎である場合もあるため、製品をかえると改善することがある。


日常生活の指導
皮膚はいつでも清潔に保つ。
皮膚の保湿をおこない、乾燥させない。
爪は短く切り、滑らかに磨いて皮膚を傷つけないようにする。
適温・適湿の環境を心がける。
刺激の少ない衣類を着る。
汗をかいたらこまめに着替えるようにする。
室内を清潔に保つ。アトピー患者は特に皮膚のごみが部屋にたまりやすいので掃除機などでこまめに掃除する。

ストレスの除去
家庭・学校・職場における本疾患の理解と協力が必要である。
必要であれば精神療法を行うこともある。

アトピー性皮膚炎発症の原因は不明であるが、蕁麻疹のような即時型アレルギーと遅延型アレルギーが複雑に関与すると考えられている。

アトピー性皮膚炎は、家族内発生がみられること、他のアレルギー疾患(気管支喘息など)の病歴を持つ場合が多い(アレルギーマーチ)ことなどから遺伝的要因が示唆される。よって、皮膚が乾燥しやすいなどのアトピー素因を多くの患者が持つが、これは炎症の結果ではなく、独立した要素であると考えることができる。しかしその一方で、いわゆる遺伝病のように特定の遺伝子が発症の有無を決定的に左右するものではない。

また、発展途上国に少なく近代化に従って数十年単位で患者数が増加していること、環境の変化によって急激に発疹・痒みの症状が悪化しやすいことなどの理由から、遺伝的要因だけでは説明できない事例も多く、環境要因も非常に大きいと考えることもできる。以下に、遺伝的(先天的)要因と環境(後天的)要因について分かっている原因の情報をまとめた。


遺伝的要因


遺伝的に皮脂が非常に少ないことが原因と言われている。近年、皮膚の一番表面の角層に存在するセラミドという脂質が少ないという報告があり、セラミドの生成に関わる遺伝子が注目されている。アトピー性皮膚炎発症の原因は不明であるが、蕁麻疹のような即時型アレルギーと遅延型アレルギーが複雑に関与すると考えられている。

アトピー性皮膚炎は、家族内発生がみられること、他のアレルギー疾患(気管支喘息など)の病歴を持つ場合が多い(アレルギーマーチ)ことなどから遺伝的要因が示唆される。よって、皮膚が乾燥しやすいなどのアトピー素因を多くの患者が持つが、これは炎症の結果ではなく、独立した要素であると考えることができる。しかしその一方で、いわゆる遺伝病のように特定の遺伝子が発症の有無を決定的に左右するものではない。

また、発展途上国に少なく近代化に従って数十年単位で患者数が増加していること、環境の変化によって急激に発疹・痒みの症状が悪化しやすいことなどの理由から、遺伝的要因だけでは説明できない事例も多く、環境要因も非常に大きいと考えることもできる。以下に、遺伝的(先天的)要因と環境(後天的)要因について分かっている原因の情報をまとめた。


遺伝的要因


遺伝的に皮脂が非常に少ないことが原因と言われている。近年、皮膚の一番表面の角層に存在するセラミドという脂質が少ないという報告があり、セラミドの生成に関わる遺伝子が注目されている。角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリアー機能異常という皮膚の生理学的異常の分子レベルの解明が進んでいる。

遺伝子の解析により、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させるレセプターや、サイトカインのうちアレルギーの炎症に関与するものの遺伝子が集中している遺伝子座がアレルギーと関連していることが明らかになっている


環境要因


多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる要因があり、以下が挙げられる。

摂取する食物がアレルゲンとなっていることがある。乳児期・学齢期に多い。
ダニ・ハウスダスト・鳥の糞といったアレルゲンにより、悪化原因となっていることがある。
皮膚に常在している細菌の影響も考えられる。細菌が病変部位から進入するなどで特異的な感染症を併発することが多いほか、湿潤した病変部位は健常な皮膚よりも常在菌の数が多いことが知られており、これらの菌体成分により免疫応答が賦活化されることが症状の増悪の一因とする説もある。
ストレスの影響も考えられる。進学・就職・職場の配置転換などを機会に悪化するケースが多い。ストレスにより掻破行動が増すことが原因のひとつである。自己を破壊する掻破行為がある種の快感を生み、患者がそれにより症状を悪化させるという説もある。
環境基準(健康項目)に定められる有害化学物質等により発症が報告されている。


 

アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎などアレルギー反応が原因で起こる疾患をいわゆる「アレルギー疾患」と呼びますが、近年、アレルギー疾患は世界的に増加傾向がみられます。


厚生省が1992~1996年に行った「アレルギー疾患の疫学に関する研究」の結果によると、何らかのアレルギー疾患を持っている人は乳幼児28.3%、小中学生32.6%、成人30.6%と、およそ国民の3人に1人がアレルギー疾患を持っていることが判明しています。


また、学童を対象に実施されたアレルギー性鼻炎についての調査では、1970年代の前半には0.8~2.2%であったものが、70年代後半には4~10%と、約10年の間に5倍程度増加、愛知県で行われたアトピー性皮膚炎についての調査によると、1981年に2.8%であったものが、1992年には6.6%と、約10年で2倍強に増加したとの報告がなされています(図)。

また、小学校就学時検診の結果、広島では15.3%(1992年~1994年)、長崎では8.5%(1995年)、福岡では19.7%(1991年~1994年)がアトピー性皮膚炎と診断されています。

2001年と2002年に行なわれた厚生労働省研究班の全国検診調査では、北海道、岩手、東京、岐阜、大阪、広島、高知、福岡の小学1年生と6年生の23,719人中2,664名、すなわち11%にアトピー性皮膚炎が認められました。

その内訳をみると、最重症例は0.3%、重症例は1.6%、中等症は24%、軽症は74%と、圧倒的に軽症例が多いことがわかっています。

注)アレルギー反応は、体の中に異物が侵入した時に起きる過敏な反応